コチョウランは日本では蝶の舞う優雅さを連想して、「胡蝶蘭」と表記しています。
属名はファレノプシス(Phalaenopsis)といい、略称はファレ(Phal.)です。
ラン科植物には地上で生活するラン(地生ラン)と樹上で生活するラン(着生)があります。コチョウランは着生ランに属します。
自生地は熱帯から亜熱帯地方で高温多湿ですが、高い樹木に着生しているため、非常に風通しに恵まれています。昼間は高温(約28度)で風通しがよく、夜間は温度が下がり(約18度)、翌日の光合成のために、十分な炭酸ガスを吸収しています。
1.日照
胡蝶蘭は室内に置いてレースのカーテン越しに光を当てます。
胡蝶蘭は直射日光を嫌います
2.湿度
胡蝶蘭は高温多湿を好みます。
温度15〜35度 湿度40%〜70%に保つ工夫をしてみましょう。
冬場は夜間や窓際は冷えるので気をつけてください。
3.水やり
当園の胡蝶蘭は左図のように植えられています。(水持ち良く、しかも水ハケが良いように工夫しています。)
胡蝶蘭の根も風通しを必要とします。
水の与えすぎは禁物!「控え目」が最大のポイントです。
目安としては
3〜4月 |
→ |
1ヶ月に2回位 |
5〜8月 |
→ |
1ヶ月に3回位 |
9〜10月 |
→ |
1ヶ月に2回位 |
11〜2月 |
→ |
1ヶ月に1回位 |
※1回あたりコップ半分程度の水(100cc程度)を各株元にそれぞれ与える。 |
低温期は特に注意!!
水分が多い(低温過湿)の状態は胡蝶蘭の根腐れや花シミを起こしやすくなり、致命的なダメージとなってしまいます。
4.肥料
胡蝶蘭の花が終わり、成長を再開したら、薄めの液肥料を月に1回程度与えてください。
※胡蝶蘭の花が咲いている間は必要ありません。
5.植え替え
2〜3年に1回、6月頃に胡蝶蘭の古い根を取り除いて植え替えてあげます。 鉢は小さめを選んだ方が失敗が少ないでしょう。
コチョウランの花が終わったら、一番下の花から数えて2番目の節の上約1.5センチを切ります。
節のところを良く観察してください。 少し膨らんでいませんか…。
コチョウランは育てるのが難しいとよく言われますが、草花のように水をあげ忘れてすぐ枯れてしまう事もありません。
慣れてしまうととても育てやすい植物です。 どうぞ胡蝶蘭を可愛がってあげてください。
※一部文章は埼玉県洋蘭生産組合 Doグループ丸タグより引用しています。